上げる・後ろに回す・服を着る。
そんな当たり前の動作がしづらくなる五十肩。
原因は「炎症」だけではなく、筋膜の癒着・関節包の硬さ・神経の滑走不良が重なって起きます。
ミトノマチ鍼灸整体院では、構造をひとつずつほどき、
「夜間痛に眠れる肩」へ導いていきます。
肩の痛みでこんなことないですか?
「毎日、肩に気を遣って生活していませんか?」
・夜、寝返りを打つたびに目が覚める
・服を着る・脱ぐ動作が怖い
・髪を結ぶ、背中に手を回すとズキッと痛む
・電車で吊り革を持つのがつらい
・肩が上がらないのに、動かすと鋭い痛みが走る
五十肩は、時間が経てば自然に治るもの、と言われることもあります。
しかし実際には、筋膜の癒着・関節包の拘縮・神経滑走の低下が重なることで、
数ヶ月〜数年痛みが続く方も多くいらっしゃいます。
炎症期・拘縮期・回復期 × 筋膜・関節包・神経
五十肩は「急に肩が上がらなくなる病気」ではありません。
実際には三つの時期を静かに進行していきます。
そして、それぞれの時期ごとに「痛みの理由」が異なります。
■ ① 炎症期(発症〜1〜3ヶ月)
― 夜間痛が最も強く、何をしても肩がうずく時期 ―
● 炎症そのもの
肩関節の深層にある関節包や滑液包の炎症によって、
じっとしていても痛む、寝返りでズキッと起きる、といった状態が起こります。
● 筋膜の過緊張
痛みを守るために、大胸筋・肩甲下筋・棘上筋の筋膜が硬くなり、
肩の動き全体が浅く、ぎこちなくなります。
筋膜は単に「硬くなる」のではなく、
炎症を守るために滑走が止まり、隣の筋肉と癒着しやすくなるのが特徴です。
● 神経の過敏化
腕神経叢や腋窩神経が炎症の影響で敏感になり、
少し動かしただけでも鋭い電気痛が走ることがあります。
夜間に痛い理由のひとつは、
寝姿勢で腕神経叢が牽引されやすくなるためです。
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■ ② 拘縮期(凍結期:3〜12ヶ月)
― 「痛みよりも、動かない」がつらくなる時期 ―
炎症が落ち着くと、今度は関節包が縮こまり、
肩全体が「固まった」ような感覚へ変わります。
● 関節包の拘縮(特に後方・下方)
肩関節を包む袋状の組織(関節包)が硬くなり、
腕を上げる・背中に回す・外に開くなどの動きが制限されます。
五十肩で最も特徴的なのは、後方関節包の硬さ。
これが「手を後ろに回すと痛い」「上げようとすると途中で止まる」原因です。
● 筋膜の癒着
炎症期で動きが減った結果、
大胸筋・前鋸筋・棘上筋・肩甲下筋などの筋膜どうしの滑走が落ち、
肩が本来の軌道から外れて動こうとするため、痛みが再発しやすくなります。
● 神経の滑走不良
拘縮した関節包の周囲で、神経が「引っかかるように」滑走できなくなり、
可動域を広げようとした瞬間にピリッとした痛みが出ます。
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■ ③ 回復期(12〜24ヶ月)
― 動きがゆっくり戻りはじめる時期 ―
硬くなっていた関節包や筋膜が、
徐々に伸び、滑りを取り戻しはじめる時期です。
● 関節包の伸張と再構築
拘縮していた組織が少しずつ伸び、
肩が自然な軌道で動きやすくなってきます。
● 筋膜の再滑走
筋膜の癒着がほどけることで、
肩甲骨と上腕骨が本来の連動を取り戻し、
力みなく腕が上がる感覚が出てきます。
● 神経滑走の改善
神経が引っかからなくなると、
腕を動かした瞬間の電気痛が少なくなり、
日常動作がぐっと楽になります。
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◆ 五十肩は「時間が解決する」だけでは不十分
三つの時期はいずれ進んでいきますが、
筋膜・関節包・神経の滑走は「自然に元に戻らないこと」が多いです。
だからこそ、
・関節包の硬さ
・筋膜の癒着
・神経の滑走不良
これらを整える施術で、
「本来の肩の動き」を取り戻すサポートが必要になります。
五十肩の三つの時期に合わせて、鍼治療と手技を正確に使い分ける
五十肩は、ただ肩が固まったのではなく、
炎症 → 拘縮 → 回復という段階を静かに進みます。
それぞれの時期に「行ってはいけない施術」と「効果が出る施術」が異なります。
当院では、
その時の肩に必要な刺激だけを選び、
鍼治療を中心に、組織の反応を見ながら施術していきます。
■ ① 炎症期
― 夜間痛が強く、肩が最もつらい時期
鍼治療は、この時期に最も効果を発揮しやすい時期です。
● 炎症を落ち着かせる鍼
僧帽筋上部・棘上筋・肩甲下筋・前鋸筋など、
炎症を守るために過緊張している筋群へ、
深部へ届く静かな刺激を入れます。
鍼は組織を傷めず、血流とリンパの流れを優しく促すことができます。
● 神経の過敏化を鎮める
腋窩神経・橈骨神経ラインへの緊張が強い方には、
肩髃・臂臑・肩貞などのツボを使い、
夜間痛に関わる神経の興奮を抑えることを狙います。
● 深い筋膜の緩み
深層筋膜ほど手では届きにくいですが、
鍼なら棘上筋や肩甲下筋など「手の届かない筋膜層」へ直接アプローチできます。
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■ ② 拘縮期(凍結期)
― 「痛み+動かない」が一番強くなる時期
ここからは、鍼と手技を組み合わせて、
固まった組織の滑走を取り戻すフェーズです。
● 関節包の緊張を緩める深層への鍼
五十肩の本体は「後方関節包」の拘縮。
棘下筋・小円筋・肩甲下筋の付着部に鍼を入れることで、
関節包を引っ張り続けている深層の癒着を解くサポートをします。
● 筋膜の癒着を狙った鍼
鍼によって局所の微小循環が改善されることで、
大胸筋・前鋸筋・棘上筋の筋膜の滑走が戻り、
肩が正しい軌道を描きやすくなります。
● 神経滑走の改善
斜角筋・小胸筋・上腕二頭筋短頭など、
神経のトンネルになっている筋へのアプローチで、
動かした瞬間のピリッとした痛みが軽くなります。
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■ ③ 回復期
― 可動域が戻り、「動きを再教育」する時期
● 微細な癒着を丁寧に取り除く鍼
あと数度の動きだけが引っかかるところを、
鍼で点として調整し、肩の動きがなめらかに仕上がるようにしていきます。
● 肩甲帯の連動を整える
僧帽筋・菱形筋・大胸筋などへの鍼と手技を併用し、
スムーズに腕が上がる肩へ導きます。
● 神経ライン最終調整
仕上げに腕神経叢ラインの滑走を確認し、
電気のような痛みが残る場合は、神経ポイントへ鍼を入れて、
神経の動きを最終調整します。
1.カウンセリング
痛みが出る動作、夜間痛の程度、生活で困っている動きを丁寧に聞き取ります。

2.評価
・筋膜の滑走
・関節包の硬さ
・神経の圧迫ポイント
・肩甲骨の動き
・姿勢と腕の軌道
これらを確認し、「今どの時期(炎症期/拘縮期/回復期)か」を見極めます。

3.鍼治療
その時期に合わせて、深層筋・筋膜・関節包・神経ラインへ鍼刺激を行います。

4.手技
鍼で緩んだ組織に対して、
肩甲骨のモーション調整や筋膜リリースを行い、動きを仕上げます。

5.変化の確認
施術前後で、上がる角度・痛みの質・夜間痛の変化を一緒に確認します。
6.今後の計画
必要な頻度・回数の目安、セルフケア、生活で気をつける点をお伝えします。

最後に
五十肩は、ひとつの組織だけの問題ではありません。
炎症、筋膜の癒着、関節包の拘縮、神経の滑走不良──
複数の要因が重なり、肩の動きを止めています。
ミトノマチ鍼灸整体院は、
「鍼 × 筋膜 × 神経」の三方向から肩を立体的に捉えることで、
短いスパンでの変化を引き出しやすいことが強みです。
■ 鍼治療
深層の筋膜や関節包、神経に届く精密なアプローチが可能です。
・炎症期:夜間痛を強める神経の過敏化を鎮める
・拘縮期:関節包を引っ張る深層筋(棘下筋・小円筋・肩甲下筋)への鍼
・回復期:数度の可動域を仕上げる微細な調整
手では届きにくい層へ、必要な深さと方向でアプローチできる。
これが鍼治療の大きな強みです。
■ 筋膜
大胸筋・棘上筋・前鋸筋・肩甲下筋などの筋膜が癒着すると、
肩は本来の軌道を失い、動かすたびに痛みが出ます。
鍼と手技で筋膜の滑走を取り戻し、
肩甲骨と上腕骨の連動を整えることで、
肩が正しい軌道で動けるようにしていきます。
■ 神経
「動かした瞬間の電気のような痛み」は、
神経の滑走不良が大きく関わります。
腋窩神経・橈骨神経・上腕神経叢などのラインに沿って、
鍼で圧迫ポイントを解放し、手技で滑走を整えることで、
動き始めの恐怖感が減り、可動域も広がりやすくなります。
■ 一人治療院としての強み
毎回、同じ施術者が同じ基準で評価・施術・経過の確認を行います。施術する人が多いところは毎回違う人に施術されて効果がバラバラになったりします。当院ではそのようなことはございません。
五十肩は
・どの時期にいるか
・どの層が主な原因か
・今は攻めるべきか、守るべきか
この判断が極めて重要です。
一人治療院だからこそ、毎回の小さな変化を見逃さず、
その日の肩に必要な刺激だけを選び取ることができます。
はじめまして。
ミトノマチ鍼灸整体院の品田です。
派手な手技や、強い刺激を求められることがあります。
ですが、私はずっと、
「身体は本来、静かに整う」
そう考えてきました。
痛みのある肩は、ただ壊れたわけではありません。
筋膜が動かなくなり、関節包が縮こまり、
神経が身を守るように過敏になっていく。
その複雑な過程を、一つずつほどいていくことで、
人はまた動けるようになります。
五十肩はとても繊細な症状です。
炎症期に強く触れれば悪化し、
拘縮期には深い層を整える必要があり、
回復期は数度の動きを仕上げる細かな感覚が求められます。
そのため、私は
「診る目」と「触れる精度」
そして
「刺激を選び取る冷静さ」
を何より大切にしています。
鍼治療は、深層の筋膜や関節包に届く、
非常に精密な技術です。
無理に動かさず、強く押さず、
ただ必要な深さに、必要な刺激を。
その積み重ねが、肩に確かな変化を生みます。
一人治療院であることも、私のこだわりです。
担当者が変わらず、
毎回あなたの肩がどう変化しているかを確実に把握し、
その日の状態に合わせて施術を組み立てます。
「ちゃんと見てくれている。」
そう感じられる場所でありたいと思います。
痛みを誤魔化すのではなく、
肩が本来の動きを取り戻すまで寄り添う。
それが、ミトノマチ鍼灸整体院の在り方です。



